「東北手仕事」エピソード編 (5) 気仙沼の空に高く揚がれ!「日の出旗」

震災後の報道で、東北の皆様の謙虚で温かい姿に接し、感銘を受け、励まされました。
そして、手仕事はその風土と気質を体現しているのではないか。もっと知りたい!触れたい!学びたい!そんな思いから暗中模索でスタートした手づくりの「東北の手仕事」プロジェクト。
まさか、こんな出会いがあるとは思ってもみませんでした。

天旗。

5月上旬の「東北手仕事旅」、仙台の朝、市場での朝食後、横山英子さん(11日トークのパネラー)のオフィスが、なんとその市場から目と鼻の先と知り、横山さんの超多忙さを知りつつもドヤドヤと朝から訪問してしまったのでした。
そんな私たちを悠然と迎えてくださった横山さん、「今、たまたま連絡があったところ」とたくさんの写真やカラーコピーを出して見せてくださいました。

その大胆で鮮やかな図柄に、一瞬、言葉を失いました。
凧?気仙沼の?創作のもの?伝統のもの?これは何?

(横浜「東北の手仕事」に登場!気仙沼の加藤さんより送って頂きました。気仙沼伝統凧・日の出凧・3尺サイズ)

西アジア、中央アジアをフィールドとするメンバーには、とくに「日の出凧」の構図が、ある種衝撃でした。
ウズベキスタンのスザニと似ている。元気いっぱいでのびのびしている太陽の図柄。

(ウズベキスタンの刺繍布スザニの構図)

横山さんから気仙沼凧の会の加藤斉克さんをご紹介頂き、連絡させて頂き、なんと「東北の手仕事」のために貴重な凧を貸して頂けることになったのです!!

(先日、気仙沼から横浜に無事到着!「てんてん天旗 天まで揚がれ!! みんなの夢のせ 大空高く!!」のメッセージ、、加藤さん、どうもありがとうございます)

気仙沼の天旗について、横山さんから頂いた資料を元に、少々まとめてみました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふるさとの凧 宮城県 気仙沼の凧」(畠山治氏・『日本凧の会会報 平成7年第1号』より引用、一部要旨)

気仙沼には「日の出凧」「屋号凧」「からげいてんばた」の三つもの伝統凧が残っており、地元の方々によって保存、伝承されている。

<日の出旗>
・日の出凧の絵の原型は、熊谷慶治氏により明治時代に創作されたものである。
・図柄は、家を建てる時の、棟上げの式に収める板絵に描く日の出の絵であるといわれている。
・大正末期には、日の出凧は廃絶されていたものの、昭和44年発行の「日本の凧」に載っていた日の出凧の写真を元に、地元気仙沼の凧師・山浦八郎氏が苦心の末、昭和49年復元した。
・日の出凧の構造は、角凧の一種で、骨は縦5本、横5本、はずかい(斜め骨)2本の12本が使われている。糸目は18糸目である。しっぽは縄を2本つける。
・歴史的にもデザイン的にも、まさに素晴しく、地元の大きな誇りである。永久に伝えられ、作られ、大空に揚げ続けられていてほしい。

<屋号凧>
・明治時代、気仙沼地方では、旧正月の14、15日に、水産加工場や魚問屋などが屋号を染め抜いた
「大正旗」を掲げたのをはじめ、天旗揚げは娯楽の一つとして盛んにおこなわれ、旧正月から春にかけての風物詩になったといわれている。旧正月の厄払いの行事でもあったという。
・明治時代の大角凧には、武者絵が描かれていたそうで、その後武者絵を描く人がいなくなり、屋号印大旗が揚げられるようになったといわれる。
・屋号は、家や店、工場などのシンボルマークであり、一目見ただけで、どこのものかは大体見当がつく。大凧に描いて揚げれば、コマーシャルになったであろうし、その屋号の凧を揚げている家は安泰である、という知らせにもなったであろう。

<からげいてんばた>
・するめ形の凧。からげいとは、魚のエイのことで、地方名である。
・他のするめ形凧にくらべて骨が特徴的。リアス式海岸の特徴である「山おろし」の強風に対応するため、弓骨が急に曲がり、風がよくしなって風を受け流す構造になっている。

(大漁)

(大漁祈願 萬祝天旗/カッコいい〜!萬祝、、わ〜、、)

加藤さん、どうもありがとうございます。感謝です。展示、責任重大。。
「日の出凧天戦記」の中の言葉、新聞連載よりご紹介。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「日の出凧天戦記」(加藤斉克・『気仙沼かほく』での1998年の連載より引用)

・いつ、どこで、どんな凧を何枚揚げても、胸の高まりは新しい。凧は人が作るが、それを揚げるのは風の神だ。

・海岸に吹く風ほど、魅力的な風はないと思った。浜に吹く風が、潮の香りをたっぷり含んでいるのはもちろんだが、なんといってもその息は長い。ひたむきだ。気仙沼の空を支配する風神の息づかいは、特にお気に入りの風である。あしたも良い風が吹きますように。

・日の出凧は、どこに出しても決して見劣りしない素晴しい凧である。太陽をデザインしたものは全国で見られるが、日の出凧のように構図にすきがなく、落ち着きと気品を感じさせるものは少ない。

・日の出凧は、潮の香りに満ちた気仙沼港の空に高く揚がっている。今度はどの国の空に揚がるか、今から気持ちが踊っている。

(加藤斉克氏創作 印象 日の出)

加藤さんは、今も気仙沼で避難所にいる子どもたちに凧作りを教えています。今回のイベントには来場されませんが、手づくりの凧から熱い思いが伝わります。

気仙沼の「天旗」、「東北の手仕事」で高く揚がれ!!
気仙沼の子どもたちが、末永くこの凧の伝統を受け継いでいけますように。
そして、気仙沼の子どもたちに、手づくりの大漁旗をぜひとも贈りたいですね!

次回報告しますが、大漁旗制作監修は、なんと望月真理先生です!
三日間、会場に。真理先生と会いたい方、三日間とも横浜へ!

(刺繍家・望月真理さん。おおらかで強くて明るくて、天旗の太陽のような先生です)

 

Share

「東北手仕事」エピソード編 (4) 知りたい&触れたい「奥州座繰り」の世界

「手織りであれば、繊度ムラや節はむしろあった方が面白い。糸作りをしていて、機械のために作られた糸と手織りに適した糸とでは価値観が違うのだと思いました」と自らのホームページで語る吉田信子さん。

宮城県丸森町に伝わる「奥州座繰り」を継承。仙台にて着尺や帯の制作と染め織りの教室をされながら、繭からの糸作りの技術を次の世代にも伝える活動に尽力されています。

(吉田信子さん、制作中の光景)

そんな吉田さん、「東北の手仕事」のために仙台から横浜へロングドライブ!「東北の手仕事」に登場!!楽しみですね〜☆

仙台でお会いしてきましたが、座繰りした糸で織った布のようなふんわりとした、しかしきちんとした芯のあるすてきな女性でした。
犬と猫が走り回る工房、ワンちゃんの名前は「とおの」。遠野物語から、だそうです。

「奥州座繰り」の実演も随時見せてくださいます。
11日のトーク「東北の手仕事と風土」では、どんなお話を聞かせてくださるでしょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ところで、、話は後先になりますが、座繰りってどんなもの?

「座繰りは昔から行われていた 糸繰り(いとくり)の方法です。鍋で煮た繭を手回しの小枠(こわく)にゆっくり巻き取る方法で、糸を繰る人の個性が現れた千差万別の糸が作られます。
座繰りには一般的に製糸会社に出荷できないような品質の悪い繭を用います。でも、できた糸は適度に節のある糸になり、この糸を使うことによって、味のある織物を作ることができます。熟練者が手作業で丁寧に行いますので、座繰りの生糸は高価な値段で取り引きされます」(関連ウエブより引用)

このような姿(衣装は違いますよ☆)の実演が見られるかも?!

(群馬県生涯学習センターサイトより引用)

(生糸を手仕事で紡ぐ「座繰り(ざぐり)」の人形/高崎前橋経済新聞より引用)

(上州座繰器-岡谷蚕糸博物館所蔵/「産業遺産からみる,近代日本の製糸業」より)

座繰りといえば上州が有名。何か違いはあるのでしょうか。

「奥州座繰り機は上州座繰り機に比べ動力の伝わり方に遊びがあるので、薄くなって蛹がはずれた繭が糸と一緒に繰られたりすると、空回りしたりベルトがはずれたりします。
つまり細くて節のない糸を作るのに適した座繰り機なのです。
煮繭がうまくいくと手で引き上げたときに自然に少し撚りがかかります。そうして引き出された糸を石に結わえた馬の尻尾の毛の間を通して扁平にするのですが、糸をつぶすことで抱合が良くなるそうです。
その後あげ返しをして、2本あわせて撚りをかけると着尺用の150~200デニールの糸が出来上がります。扁平で節の少ない糸です。
抱合はあまりよくないので撚りをかけなければなりませんが、とてもつやの良い力強い糸ができます」
(吉田さんサイトより)

糸好きの皆さん、「東北の手仕事」にふれてみませんか。

Share

気仙沼から「奇跡の大漁旗」がやってくる

気仙沼市唐桑町上鮪立(かみしびたち)・・・。

今から115年前にも唐桑町を襲った「三陸大津波」、その規模をはるかに超え、
気仙沼市に新設合併された唐桑町も壊滅的な津波被災にあいました。

「鮪」が立つと書いてシビタチ、その名前から分かるように、唐桑町上鮪立は
もっともマグロ漁業が盛んな港町です。
東日本大震災で漁港は津波に一掃され、陸地が約75cm陥没し、2ヶ月以上たった
今も、満潮時には盛り土された陸路が海水に沈むそうです。

 

あの3.11の、津波から免れた「奇跡の大漁旗」が、6月のハウスクエア・イベントに
やってきます。
今回の「東北の手仕事」復興のシンボルにと、上鮪立の漁師さん仲間が送ってくださる
ことになったのです。

なまずを踏む招き猫(災害除けの護符でもあるナマズ、仙台堤町の招き猫は右前足で ナマズをしっかり踏みつけ、左前足で「人」を招いています。 ちなみに右前足で招くのは「金運」だそうです。

そもそも、私と上鮪立のマグロの遠洋漁業の漁師さん達との出会いは、ペルーのリマ
でした。
リマのカヤオ港に燃料や食糧補給に停泊するマグロ漁船の方々が、日本食に魅かれて
現地に住む日本人の友達の家に集まるようになり、私もその家に居候をきめこんで
いたので、当時はよく一緒に飲み食べ遊んだものです。

無骨だけどいったん親しくなれば思いっきりイイ笑顔で、マグロの餌の新鮮なイカで
ワタ和えの作り方など教えてくれました。

その漁船のコック長(現在は陸にあがって漁港で働いてました)、津波の警報に急ぎ
車にのって港から山に向かったそうですが、後ろから追いかける津波に巻き込まれ、
失神し寒くて気がついた時は翌日の朝、高台に車が乗り上げていて、奇跡的に命が
助かったそうです。

コック長と同じ漁船の機関長はコマっちゃんと言って、インカの言葉のケチュア語と
同じくらい聞き取れない東北弁で、海の男のロマンを熱く語ってくれてた人です。
そのコマっちゃんと携帯連絡がとれ、知り合いの無事も確認でき、今回のハウスクエア
イベントで「東北の手仕事」を応援したい旨の話しをしました。

ついては会場の入口に「大漁旗」を飾りたい、貸してくれる方がいるのだろうかと・・・。

通常「大漁旗」は船に積んであるものだし、港の漁業組合の保管所も流され、上鮪立の
大漁旗の大半が、3.11に消失してました。

でも、奇跡の「大漁旗」があったのです、残っていたのです!
コマっちゃんの高台の家のお隣の、漁船オーナーの鈴木さんの家に!

漁にいどむ浜の男の心意気のシンボル「大漁旗」、鈴木さんの会社も倉庫も船も、全部、
津波に流されてしまったそうですが、たまたまご自宅に大漁旗をお持ちで、それを快く
貸してくださることとなったのです。

4.11、震災から一ヶ月後、ガレキの山から見つかったり、市民から寄せられた大漁旗
約30枚を掲げての、市民手づくりの慰霊祭がおこなわれたそうです。

手仕事フェスタの会期中に迎える6.11は震災から三ヶ月後、「奇跡の大漁旗」に祈りを
こめて、私たちの「東北の手仕事」バックアップも、スタートします。

5月8日~10日、triBeさんとオリエントライブラリーさんと私の3人で東北の手仕事視察に
行ってまいりました。
手仕事フェスタの強力サポートメンバーのSさんに、現地ではあまりナーバスにならないように
とのアドバイスをもらっての小旅行でしたが、言葉を失う光景も、3人で共有できたからこそ
乗りきれた気がします。

しかし・・・、よく笑いました、よく食べました!(ついでによく飲みました・笑)
ヒトの原動力は、よく笑い、よく食べることと、実感して帰ってまいりました。

一日も早く東北に、よく笑える、なんでもない普通の生活が、戻ってきますように!

北茨城

いわき

仙台

Share

「東北手仕事」エピソード編 (2) 驚愕”みの”体験

繊細なこぎんさま、青葉台エスニカの夕暮れの光にやさしい色合いで。

(photo by ethnica)

そこへ、どかん!
来た〜〜〜!!
今回も来ました、、降臨が!!

”みの”さま、お初にお目にかかります。
これまで、絵本やアニメでしかお姿を拝見していなかった蓑様。
民話的、素朴、温かいといったイメージは、あまりにも底が浅かったです。

恐れ入りました。

秋田のK様コレクションより。

「東北の手仕事」にて、驚愕の大公開予定!

Share

「東北手仕事」エピソード編 (1) 怪しいこぎん探検隊

節電の東京とはいえ、銀座〜有楽町あたりには華やかな雰囲気が漂います。そんな洗練の場に、しかも百貨店に、、こんな怪しい一団が!

6月開催の「東北の手仕事」では、「こぎん刺し」コレクターYさんのコレクション展示が決定。
写真では見せていただき、噂にはその素晴しさを聞いてはいたものの、実物を見せて頂きたいと、手仕事探検隊有志が有楽町某所に押しかけ、、、その素晴らしさに興奮状態。
しかも、Yさん、なんてたくさんのコレクション!質はもちろん感動の上、量が、、、こんなにお持ちだったんですか!?
写真では見せてもらったけど、、実物って、印象がこれだけ違うんですね。
重かったでしょう。「針より重いものは持たない」Yさんなのに☆どうもありがとうございます。

フロアに次々と広げては写真を撮ったり、着てみたり、サイン板にかけてみたり、、
そのうちに警備員さん2名が走っていらっしゃって、、
「あんたたち、ここで何してるんですか!?」

「こぎん刺しですよ。素晴しいでしょう!」
「そうじゃなくて、ここでこんなことされたら困りますよ」
「今度、東北の手仕事ってやるんですけど、そこにこのこぎん刺しを」
「いやいや、ちょっとね、困るんですよ」

だんだん我に返って、、
「そうですか、、残念です、、」
「場所あらためて撮ろうよ。しっかり撮影しよう。全部ちゃんと記録しよう」
「そうだね。記録しなくちゃね」
「それにしても、これはいい」としつこく撮影しつつ、「これもいいねえ」とゆっくり惜しむようにたたみ、「これ、おもしろいね」とまた見たりして、、警備員さんもあきれ顔で「仕方ない」という風情。
警備員さん、ごめんなさい!怪しい者じゃございません!、、いやいや、充分怪しいかも。^^

そんなわけで、垂涎のこぎん刺しコレクション、東北手仕事にて大公開!乞うご期待!

近々に、ちゃんと写真を撮りますので、たっぷりアップしますね!

Share

美しい世界の手仕事プロジェクト2008・概要

2008年7月から9月の3か月間、世界の手仕事好きが集まって「美しい世界の手仕事プロジェクト」を、横浜にて開催しました。

以下に、開催主旨(挨拶文)、展示のテーマ、展開した内容、まとめのご挨拶をご紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ご挨拶(開催趣旨)

2008年7月より、「美しい世界の手仕事プロジェクト」がスタートします。

世界各地には、時代を超えて大切に受け継がれてきた手仕事があります。ひとつひとつていねいに、思いを込めて作られた手仕事は、独特の温かさと美しさで、見る人を魅了します。

とりわけ、西・中央・西南・東南アジアなどでは、素晴らしい手仕事が生まれ、現在もなお暮らしの中に息づいています。まさに手仕事の宝庫といえるでしょう。しかし日本ではこれらの地域の情報は多いといえず、イメージがわきにくいことから、誤解を受けることも少なくありません。

今回のプロジェクトは、世界の本物の手仕事、なかでも西・中央アジアなど、これまであまり紹介されていない地域の美しいもの、本物を、もっと気軽に、もっと暮らしに近い場で、もっとたくさんの方々に見て欲しいという願いから生まれました。

会場は、ご縁があって、横浜市都筑区にある住情報施設ハウスクエア横浜内の150坪という広々とした空間を活用させていただけることになりました。今回は9月までの期間限定ではありますが、その後も遊牧民的に活動を続けていきたいと思っています。

美しいもの、手仕事は、人と人、地域と地域をつなぐ架け橋になりうるものだと信じています。手仕事愛好者による手作りのささやかプロジェクトではありますが、皆様のご参加、ご参画を心よりお待ちしております。

<展示&催事のテーマ>

第1回 「バングラディシュの宝物/望月真理カンタコレクション」

第2回 「アフリカン・デザイン/コンゴ・クバ王国のラフィア布」

第3回 「インドシナの染織/ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー」

第4回 「シルクロード、彩りの道/空間工芸としての絨緞、布、陶器」

********************************

第1回 「バングラデシュの宝物〜望月真理カンタ刺繍コレクション〜」

●2008年7月12日(土)〜29日(火)/水曜休館/11時〜17時半

● 趣旨=刺繍家・望月真理さんが30年の歳月をかけて蒐集したバングラデシュ伝統のカンタ刺繍を展示。望月さんによるワークショップや関連イベントも開催します。

●イベント、レクチャーなど

◆北インド古典音楽演奏会

・ 20(日)、21日(月曜・祝日)・両日とも14時〜(約1時間)/インド音楽に魅せられた日本人によるユニットです。北インド古典音楽をお楽しみください。

・ 出演=20日シタール沼沢ゆかり、タブラ石田紫織/21日シタール沼沢ゆかり、タブラ藤原俊吾

◆バングラデシュのティータイム

・19(土)、20(日)、21日(祝日)/「バングラデシュ女性シェフ手作りの伝統的揚げ菓子」と「100人のレシピから作られたおいしいチャイ」をサービスします。

◆サリー着付け体験

・20(日)、21日(月曜・祝日)/バングラデシュ出身のショマさんによるバングラデシュ・ファションの解説も(3時頃から)。豪華なジャムダニ織りのサリーや、逆に日本ではあまり見る機会がない地元女性の普段着のサリーも見られます。

◆ワークショップ 「カンタ刺繍体験」(望月さんと一緒にチクチク!)

・①7月25日(金)/②7月27日(日)・両日とも13時30分〜15時/予約不要、先着順、無料・針・糸・布は用意します。

◆ カンタトーク&スライド

・ 望月さんを囲んで、スライドを見ながら、旅や蒐集のエピソードなどをお聞きします

・ 7月26日(土)・13時30分〜15時・予約不要、先着順、無料

********************************

第2回 「アフリカン・デザイン〜コンゴ・クバ王国のラフィア布を中心にした布世界〜」

●8月8日(金)〜18日(月)/水曜休館/11時〜17時半

●趣旨

・マチスやクレーに多大なる影響を与えた民族美術として世界的に評価の高いテキスタイルアート(芸術的布)をご紹介します。ラフィア椰子の若芽を裂いて糸に紡ぎ丹念に織り上げた布に刺繍、アップリケ、パッチワーク、ビロード、ドローワークなどの多様な技法を用いて表現された摩訶不思議なモチーフは見る者の心に元気を与えてくれます。ある文化人類学者が「魂のこころ模様」と表現する繰り返される幾何学的結晶体のようなパターンは「無意識の領域」に入り込み、硬直した心を解きほぐしてくれるようです。

●イベントなど

◆コラ・コンサート

・8月17日(日)14:00〜15:30/マリの誇る世界的ミュージシャン、ママドゥ・ドゥンビアさんによるコラやゴニのコンサート。丸い瓢箪から作られた珍しい楽器によるパワーと楽しさあふれる演奏です。

********************************

第3回 「インドシナの染織 〜暮らしの中心に布のある人々 ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ミャンマー〜 」

●8月28日(木)〜9月7日(日)/水曜休館/11時〜17時半

●趣旨

・ラオス、カンボジア、ミャンマー、タイなど、インドシナの国々では、古くから布が生活に欠かせないものとして生活の中にありました。クメール民族の高い芸術性を表したアンコールワット遺跡群のレリーフ(壁画)に登場するアブサラス(天女たち)は、天上の神様から色とりどりの絹糸を地上にもたらした女神であると言い伝えられています。正装用の腰の布や肩掛けなどはもちろん、普段着でもさっと布を纏うだけで正装する意味となり、大切なお客様に対しても失礼にあたらないと言われています。もちろんその地域や民族に伝わる文様は、先祖から受け継がれた織り手の心が織り込まれていることでしょう。大切な赤ちゃんを病気から守ったり、尊敬される長老の長寿や家族の健康を願い、身に着ける人々が守護霊とともにあるように、心を込めて織られたり刺されたりしてきた布たちばかりです。今回は、柳清子さん(ラオス)、望月真理さん(ベトナム)、ユンリーカクダさん(カンボジア)のコレクションを中心に、インドシナ全般からたくさんの布たちをご紹介いたします。

●イベント、レクチャーなど

◆ラオスのスライド上映&レクチャー『古き良き時代のラオス』

・8月30日(土)13:30〜15:00/講師:コリン・グラフトン・元ユネスコ職員だったコリンさんが撮った1970年代ラオスの貴重な映像です

◆スライド&レクチャー『ベトナムの山岳民族』

・9月2日(火)、7日(日) 各日13:30~15:00/講師:望月真理・2日「ベトナム北部の山岳民族」(華やかな民族衣装満載の映像)・7日「ベトナムのロロ族など」(奥地少数民族の貴重な映像)

◆望月真理・刺繍ワークショップ(シリーズ2回目)

・9月5日(金)、6日(土)13:30~15:00頃まで/材料準備の都合上、各日とも先着20名まで/費用:材料費実費として1000円。針、糸、布は用意します/望月真理さんを囲んで、ベトナム山岳民族アカ族に代表されるの三角形のアップリケ技法を習います

********************************

第4回 『シルクロード、彩りの道〜空間工芸としての織物、布、陶器〜 』

●9月13(土)〜30日(火)/水曜休館/11時〜17時半

●趣旨<暮らしに息づく工芸美>

・手仕事が、歴史であり情報であり娯楽である。そんな暮らし方。西アジア〜中央アジア〜西南アジア、いわゆる「シルクロード」。沙漠や草原での遊牧生活から東西文化が融合するオアシス都市まで、この地域には、多彩な暮らしの美が、いまも息づいています。部族の歴史と美学が凝縮した手織りの絨毯、キリム、テントベルトは、実用的な家財道具であると同時に、天幕生活を彩る沙漠や草原のインテリアでもあります。細密に刺繍されたミラーワークは、魔よけの意味と同時に強烈な日差しに煌めいて独特の美の世界を作ります。また花嫁が持参する刺繍布スザニは、家族や親族の女性が集まって美しい色合いで花や太陽などを大胆に施し、生活空間を飾ってきました。都市に目を移せば、モスクや廟など中世からの建造物が、今も多くの人々を集めています。輝くように美しいこれらの歴史的建物を彩るのは、最高の技術で作られた装飾タイルです。土を素材とする建築装飾の技術は陶芸の発展と一体であり、陶器においても歴史ある産地が個性を競ってきました。シルクロードでは、工芸が美術館ではなく暮らしのなかにあります。インテリアというよりも「空間工芸」ともいえるような時空間。その色、模様、手法は、地域により部族により、じつに多彩でありながらも、どこか共通するシルクロードの民の匂いを持っています。そしてその匂いは日本人の感性にもなじむ懐かしさがあります。そんな匂いを存分にお楽しみください。

●イベント、レクチャーなど(開催日順)

◆シルクロードの響きコンサート

・ 9月14日(日)=13;30〜14:30

・ 出演=カシュガルラワップの名手アブドセミ・アブドラフマン(東京芸術大学大学院音楽研究科博士課程)+ウイグルの歌姫ヌルグリ・アイサ(同・研究員)

◆バローチスタン旅の映像 トーク&スライド

・ 9月15日(祝日) 13:30〜15:00

・ 「バローチ族の民俗と絨毯〜911直後のバローチスタンの旅の映像から」

・ 講師=村山和之(和光大学講師)+榊龍昭

◆ウズベキスタン・ダンス&ミュージック

・ 9月21日(日)=13:00〜13:30/15:00〜15:30

・ 出演=YULDUZ&生徒

◆<カフェ・バグダッド コラボ企画> ペルシャ語を味わう〜イラン現代詩、朗読の世界〜&サタールミニコンサート

・ 9月23日(祝日)=13:30〜15:00

・ 出演=小野寺菜穂(東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程ペルシア語専攻)+北川修一(サタール演奏)+聞き手:カフェ・バグダッド

◆もっと知りたい 絨毯とキリムの世界

・ 9月28日(日) 14:00~16:00

・ 「毛織物から読み解く&体感する〜シルクロードの文化と暮らし」

・ 講師=村田清(トルクメン絨緞研究家)+矢野ゆう子(キリム作家)+榊龍昭

◆ギャラリー・トーク(ミニ講座)

・ 期間中の毎土曜日 13:00頃〜

・ 基本的な絨緞やキリムの知識、遊牧民の暮らしなどについてのミニレクチャー。見方がグッと違ってきそうです。

◎プレゼント◎

* 美しい世界の手仕事プロジェクトの趣旨に賛同してくださったメルシャンさんより、手仕事ファンの皆さんにワインをプレゼント!「おいしいワイン〜酸化防止剤無添加〜」(720ミリリットル)を合計で800本も提供してくださることになりました(期間中の土日祝日各日100名に)。どうもありがとうございました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2008年美しい世界の手仕事プロジェクト終了のご挨拶

2008年7月よりスタートした「美しい世界の手仕事プロジェクト」は、第1回「バングラデシュの宝物」、第2回「アフリカン・デザイン」、第3回「インドシナの染織」、第4回「彩りの道、シルクロード」のすべての開催日程を無事終了いたしました。そして会場の撤収作業も10月2日に無事に終了しました。

● 保守的な感想かもしれませんが、「無事に」というのは、やはり何よりホッとすることです。来場者の方が不快な思いをしたり、会場を提供していただいたハウスクエア横浜さんや貴重なコレクションを貸してくださったコレクターの方々ご迷惑をかけたり、イベントで盛り上げてくださった出演者の方々がイヤな思いをしたり、、というようなことがないように、、まずはそのことを願ってきました。

● ご感想や評価は様々だと思いますが、今はとにかくホッとしているというのがプロジェクトメンバーの共通した感情です。そして、応援してくださった多くの方々への感謝の気持ちでいっぱいです。皆様、本当にありがとうございました。

● 「手仕事のもの」が好きな数人が集まって進めてきた「プロジェクト」、多くの方々のご支援によって、好きがかたちになり、かたちが時空間となることができました。参加者が展示を熱心に見ていらっしゃる様子、手仕事好き同士で話が弾んでいる様子、真剣なワークショップの様子、関連するイベントでの笑顔、そんな光景の数々が、長丁場のプロジェクトを支えてくれました。

● 「美しい世界の手仕事」を「好き」であることが、さらに、動きになり、兆しになることを願って、今後もメンバーそれぞれが各々の持ち場で精進していく所存です。ありがとうございました。

Share

手仕事ギャラリーは引き続き好評開催中!

teshigoto-gallery

画像ソース:美しい世界の手仕事プロジェクト公式ブログより

昨日閉幕した手仕事フェスタと姉妹企画で行っている手仕事ギャラリーは、6月11日から27日まで、第二部”海洋アジア・アンデス”のテーマで、希少な個人蔵のコレクション(衣装やテキスタイルなど)の展示を中心に、公開中です。

賑やかなフェスタから一転、落ち着いた展示室では、日本はおろか世界初公開とも言えるとても珍しい収蔵品がたくさん飾られています。
コレクター本人も、時間の許す限り、会場入りし、手仕事愛好家の皆様の御質問にお答えしています。
是非、ご来場ください。

手仕事ギャラリーの更新情報は、ブログ「美しい世界の手仕事プロジェクト」に随時、掲載されています。是非、お出かけ前に、詳細をご覧ください。

[cetsEmbedRSS id=http://kizashinoj.exblog.jp/index.xml itemcount=5 itemauthor=1 itemdate=1 itemcontent=0]

手仕事ギャラリーのバナーはこちら
皆さんのブログやウェブサイトに貼りつけて、是非、宣伝にご協力ください。
手仕事ギャラリー

Share

手仕事ギャラリー「大平清氏サズコンサート」のお知らせ。

ぎりぎりですが、明日6月5日(土)午後2時より~大平清氏演奏のトルコ古典楽器サズコンサートが開催されます。
入場無料です~。

皆様のお越しをお待ちしています。
会場はまさに「シルクロード」の絨毯、キリム、スザニ、陶器、タイル、民族衣装、モザイクランプなど等がところ狭しとならび、此処はどこか?
とてもあやしい雰囲気になっています。
明日のコンサートもきっと別世界にトリップできるのではないでしょうか?

皆さんのお越しをお待ちしています。

はたして絨毯は飛び上がるでしょうか?

Share

手仕事ギャラリースタート

いよいよ手仕事プロジェクトがスタートしました。
5月29~6月6日まで、シルクロードの逸品を集めた手仕事ギャラリーパート1です。
今回は壁には絨毯、周りにはソフレ(キリム)コーナーにはウズベクタイル、中国家具、スザニ刺繍、民族衣装など様々な地域からシルクロードを代表する手仕事が集まっています。中でも部族の絨毯は来る人を立ち止まらせある人はそのまま帰ってしまうほどのパワーがあるようです。
ギャラリー運営スタッフのなかでも、あまりにも強すぎるとか、コアすぎて入り難いという意見が出るほどです。
しかし、このようなマニアックな展示が出来るのも他ではない、手仕事プロジェクトだけ~と押し切って展示させてもらっています。
個人的には今回のテーマである「スピリット溢れる手仕事」にぴったり?ではないかと自己満足&自画自賛しています。
そういえば一昨年の「美しい世界の手仕事プロジェクト」も別名自画自賛プロジェクトだったような・・・・・・。



今回展示のじゅうたんに関しての詳しくはこちらから。 部族の絨毯と布

Share