中国の少数民族 苗族が作り出す染めや刺繍の布については、日本でも、多くの刺繍ファン、布愛好家に知られ、愛されています。
文字による情報伝達が盛んではない苗族では、この緻密で、複雑な刺繍や染の技法は、代々、母から娘へ口頭で伝承されてきたものということです。ちょっと前までは、子どもたちは、母親の傍で遊んでいるうちに、なんとなくできるようになったこうした手仕事は、
覚えるとか学ぶというより、自然と身につくというか、手が覚えているということなのでしょう。
しかし、最近は、部族の若者は、都会へ仕事に出たり、また観光業に従事するものが増えたため、この類まれな技術を正しく継承していける人たちが減ってきていると聞きます。
また、家族のために作ったものではなく、最初から「売るため」に作られたものは、生産性という問題が出てくるために、化繊や化学染料の使用が増え、また、デザインも画一的になりがちです。
もっとも、このような現象は、苗族に限らず、多くのアジア諸国の少数民族に共通する問題で、このフェスタに参加するTammy’s Treatsさんも、先日ベトナムへ出かけた際に、
同じような現状を知ったと書いていらっしゃいました。
タミーズトリートさんのブログ記事 ベトナム訪問記 (1)は、こちら
ただ、今年の3月に訪れた上海で見つけた苗族の工藝品専門店(貴州出身の苗族の女性が営む)で、店主に話を聞いたところによると、
以前は、やはり刺繍や染の伝承が途絶えかけたけれど、実は最近、すこしずつ、自分たちのこの伝統技術を見直し、田舎に戻って、それらの技術を学び直す若者が増えてきた。私はそれを嬉しく思うし、サポートしていきたいんです。・・・
とのこと。あー気づいてもらえて良かったと思いました。
エスニカでは、この素晴らしい手仕事を皆さんにお伝えすることで、
今後、苗族のこの伝統技術継承をサポートしていきたいと思います。
まずは、北京在住で、やはり苗族の布の愛好家である日本人女性Pさんからの紹介により、実現したプラン。
これは貴州の苗族のおばさんが、風呂敷包みに抱えて、彼女のところにもってきた布や衣装を空輸して、紹介するというもの。
既に、幾つかの布や衣装が届きましたが、この夏には、藍染めで染めた浮織の生地なんかも入荷する予定です。
今度のフェスタには間に合いませんが、ご興味のあるかたには、フェスタの会場でお話ができると思います。お楽しみに。
最後にPさんから送ってもらった苗族の写真(布と現地貴州の村の様子)を紹介して、締めくくります。
色鮮やかな衣装や装飾品、深い藍の色、素朴な現地の生活の一部をご堪能ください。
苗族は、中国の貴州省や雲南省に多く定住する山岳部族。
地図でいうと、このあたりに分布しています。支族毎に、刺繍や染めの紋様が異なるそうです。






























































